共同募金の歴史と組織
赤い羽根共同募金運動とも呼ばれてみなさまに親しまれている共同募金は、昭和22年に始められ、今日まで毎年全国各地でおこなわれております。三重県では、社会福祉法人三重県共同募金会が実施主体となり、伊勢市には伊勢市共同募金委員会が設置され、八日市場の中部支所をはじめ、東部・西部・北部支所がそれぞれ窓口となって募金活動を展開しております。
共同募金が他の募金と異なる点は、施設や民間社会福祉団体のための資金を計画的に一元化し、寄付金を募集、管理、配分し、総合的な調整をはかっていくことにあります。
また、民間の募金ですので、税金とは性格も使われ方も違います。税金は全国的にどこでも同じ基準で公平に使われるのに対し、共同募金は地域の実情に沿った柔軟な使われ方ができるという特徴があります。そのため、迅速に地域の福祉に対処できるという先駆性を持っております。
また、共同募金は法律でも定められております。日本の社会福祉事業の基本となる社会福祉法の112条から明記されておりまして、その112条には「共同募金」とは、都道府県の区域を単位として毎年1回、厚生労働大臣の定める期間内(10月1日から12月31日)に限ってあまねく行う寄付金の募集であって、その区域における地域福祉の推進をはかるため、その寄付金をその区域内において社会福祉事業、厚生保護事業その他の社会福祉を目的とする事業を経営するもの(国、地方公共団体を除く)に配分することを目的とする。と明記されております。
三重県共同募金会伊勢市共同募金委員会には、募金の使い道や、運動の運営委員が設置されております。運営委員は、下記の各組織の代表の方々16名から構成され、現在は伊勢市総連合自治会の会長が三重県共同募金会伊勢市共同募金委員会の会長を務めております。
- 伊勢市自治会地区代表 4名
- 伊勢市民生委員児童委員協議会地区代表 4名
- 伊勢市商工関係地区代表 4名
- 伊勢市婦人会代表 1名
- 伊勢市内高等学校代表 1名
- 伊勢市福祉関係行政代表 1名
- 伊勢市社会福祉協議会理事代表 1名
募金の配分について
各自治会や各種団体などの協力をいただき、募金活動で集められたお金は、三重県下で配分されると同時に、社会福祉協議会へ翌年に配分され、地域の高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉、または福祉活動の啓発や福祉活動支援のためなど幅広く活用させていただきます。